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デイサービスの理学療法士が辞めたいと感じる7つの理由【8年目の本音】

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「デイサービスのPTを辞めたい」と感じている方は、少なくないと思います。

私はデイサービスに8年間勤務している現役PTです。「辞めたい」という強い気持ちが常にあったわけではありませんが、給与の上がりにくさや将来への不安は、働き続けながらずっと向き合ってきた問題です。

10名以上の同僚が転職していくのを見送り、辞めた理由もさまざまに聞いてきました。この記事では、デイサービスのPTが辞めたいと感じる理由を、現場8年の視点で正直に書いていきます。


デイサービスの理学療法士が辞めたいと感じる7つの理由

① 給与が上がらない・将来が見えない

デイサービス勤務のPTが辞めたい理由として、最も多いのが給与への不満です。

私自身、入社時の年収は300万円ほどで、基本給はほとんど上がらず、手当が少しずつ増えるかたちで年収が上がってきました。頑張っても給与に反映されにくい構造は、デイサービスに限らずPT業界全体の課題ですが、特にデイサービスは病院と比べてボーナスの比率が低い傾向があります。

正直にいいます。給与を上げたいなら、転職が一番の近道です。

同じ職場で基本給が大きく上がることは稀で、手当頼みの給与体系では限界があります。私の同僚は、リーダー経験を交渉材料にして転職先で月収5万円アップを実現しました。今の職場に留まりながら給与を上げることの難しさを、8年間で実感しています。

② 利用者との関係がマンネリ化する

デイサービスの利用者様は長期通所の方が多く、同じ顔ぶれと毎日顔を合わせます。

最初は「この人の歩行を改善したい」というやりがいがあっても、時間が経つにつれて「現状維持」が目標になっていくことがあります。変化が感じにくくなると、「自分はここで何をしているんだろう」という気持ちになるPTも少なくありません。

病院のように「退院」という明確なゴールがないぶん、やりがいを見つけにくいと感じる方もいます。

③ 臨床スキルが積めていない気がする

「デイサービスにいると、臨床スキルが伸びていない気がする」という悩みは、多くのデイサービスPTが感じていることです。

急性期病院では術後の早期リハビリや重症患者への対応が学べますが、デイサービスでは生活期・維持期のリハビリが中心です。「このままデイサービスにいていいのか」「もっと臨床を学びたい」という焦りが、辞めたい気持ちにつながるケースがあります。

ただし、デイサービスで学べることも確かにあります。利用者様の自宅での生活を知り、生活をイメージしたリハビリができることは、病院転職後に強みになるという同僚の声もありました。

④ リハビリ以外の業務が多い

デイサービスのPTは、純粋なリハビリ業務だけでなく、さまざまな仕事を担うことがあります。

書類作成・計画書の更新・カンファレンスの準備・送迎の補助・レクリエーションの企画など、施設によっては介護業務全般を担当することも珍しくありません。

私自身は、こうしたリハビリ以外の業務が「組織として動く楽しさ」につながっていると感じることもあります。ただ、「PTとしてのリハビリに集中したい」という方にとっては、ストレスになりやすい部分です。

⑤ 人間関係のストレス

デイサービスは小規模な施設が多く、スタッフの人数が限られています。毎日同じメンバーで働くぶん、人間関係のトラブルが起きたときに逃げ場がなく、ストレスが長引きやすいのが特徴です。

看護師・介護士・ケアマネとの多職種連携がうまくいかない場合も、精神的な消耗につながります。「この人間関係に疲れた」という理由で転職を決めた同僚も、複数います。

⑥ 管理業務が増えてリハビリに集中できない

経験年数が増えると、リハビリ業務と並行して管理職的な役割を担うことが増えてきます。

シフト管理・スタッフ指導・売上管理・行政への書類対応など、マネジメント業務が増えていくにつれて「PTとして働いているのか、管理者として働いているのかわからない」という状態になることがあります。

マネジメントに興味がある方にとっては成長の場になりますが、「臨床に集中したかった」という方には苦痛になりやすいです。

⑦ 「デイサービスPT」のキャリアに不安を感じる

「デイサービスしか経験がないと、転職に不利なのでは?」という不安を感じているPTも多いです。

結論からいうと、デイサービス経験は転職でも評価されます。 生活期の視点・利用者様の生活を知っていることは、病院転職後に「退院後の生活をイメージしたリハビリができる」という強みになります。

ただ、「将来的にキャリアの選択肢を広げたい」と思うなら、早めに動いておくことも選択肢のひとつです。


辞めたい気持ちは「サイン」かもしれない

一時的な感情か、本質的な問題か

「辞めたい」という気持ちが出てきたとき、まず考えてほしいのは「それが一時的な感情なのか、本質的な問題なのか」です。

繁忙期や人間関係のトラブルが重なったときの「辞めたい」は、状況が落ち着けば和らぐことがあります。一方で、給与・キャリア・施設形態への根本的な不満から来ている場合は、時間が経っても解消されません。

どちらのタイプかを見極めることが、次の行動を決める第一歩です。

8年間で私が感じてきたこと

私自身は「今すぐ辞めたい」という強い衝動はありませんでしたが、給与の上がりにくさと将来への漠然とした不安は、長年向き合ってきました。

それでも続けてこられた理由のひとつは、「組織として一緒に動いている感覚が好き」だったからです。リハビリ以外の業務も含めて、チームで施設を作っていく感覚が、私には合っていました。

「辞めたい理由」と「続けられる理由」の両方を正直に見つめることが、後悔しない判断につながると思っています。


辞める前に一度整理してほしいこと

辞めたい理由は転職で解決できるか?

辞めたい気持ちを行動に移す前に、「その悩みは転職で解決できるか」を一度考えてみてください。

悩み転職で解決できるか
給与が低い✅ 解決できる可能性が高い
特定の人間関係がつらい✅ 解決できる可能性が高い
臨床スキルを積みたい✅ 施設形態を変えることで解決できる
仕事自体にやりがいを感じない⚠️ 職場を変えても同じ可能性がある
PTという仕事が向いていない⚠️ 転職より根本的な見直しが必要

給与・人間関係・スキルアップに関する悩みは、転職によって改善できる可能性があります。一方で「そもそもこの仕事が好きかどうか」という部分は、職場を変えても解決しません。

今の職場で変えられることはないか?

転職を考える前に、今の職場で変えられることがないかも確認してみてください。

たとえば、給与交渉は意外と有効です。私の同僚のように、リーダー経験・管理職経験を材料に交渉して、条件が改善したケースもあります。「言っても無駄」と諦める前に、一度話してみる価値はあります。

また、業務の分担や役割の見直しを上司に相談することで、負担が軽減されるケースもあります。


それでも辞めたいなら、次の一手

デイサービスから転職しやすい職場

デイサービスからの転職先として選ばれやすいのは以下の施設です。

回復期病院・外来クリニック デイサービスからの最初の病院転職として最も選ばれやすいです。私の同僚も回復期や外来へ転職し、すぐに馴染んでいました。

訪問リハビリ・訪問看護 自分の裁量で動きたい方に向いています。経験年数が3年以上あれば選択肢に入ります。

他のデイサービス・通所リハ 環境を変えながらも生活期のリハビリを続けたい方は、施設形態はそのままに職場を変える選択もあります。給与条件が改善することも多いです。

まず情報収集から始める

「今すぐ転職する」とは決めていなくても、情報収集だけなら今すぐ始められます。

転職サービスに登録して求人を眺めるだけでも、「今の自分にどんな選択肢があるか」「市場価値はどのくらいか」を知ることができます。登録=転職確定ではないので、気軽に始めてみてください。

私自身、3年目に転職サイトを眺めていた経験があります。そのとき「今の職場の条件は悪くない」と気づいたことも、続ける判断につながりました。


まとめ|辞めたいと感じたら、まず理由を整理しよう

デイサービスのPTが辞めたいと感じる理由は、給与・人間関係・キャリアへの不安などさまざまです。

大切なのは、「辞めたい気持ちの正体」を整理することです。

  • 給与を上げたいなら、転職は有効な手段
  • スキルアップしたいなら、施設形態を変えることで解決できる
  • 人間関係が原因なら、環境を変えることで改善できる可能性がある

まずは情報収集から始めてみてください。動いてみることで、今の職場を続けるか転職するかの判断がより明確になります。


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