「転職したほうがいいのはわかってる。でも踏み切れない」
そんな状態が続いている方に、この記事を読んでほしいと思います。
私はデイサービスに8年間勤務している現役PTです。3年目のときに転職を真剣に考え、求人サイトに登録して求人を眺めた時期があります。結果として転職はしませんでしたが、あのとき動かなかったことを後悔していません。
ただ、同僚の中には「もっと早く動けばよかった」と感じた人もいました。転職を迷い続けることにも、リスクがあります。
この記事では、転職を迷っているPTが「自分はどうすべきか」を整理するための判断軸を、8年間の経験をもとに正直に書きます。
理学療法士が転職を迷う理由は大きく3つ
転職を考えながらも動けない理由は、だいたい以下の3つに集約されます。
転職後に後悔するのが怖い
「転職して今より悪くなったらどうしよう」という不安は、行動を止める大きな力になります。
特に、今の職場に不満はあっても「まだ我慢できる」レベルの場合、リスクを取って動く理由が見つからずに時間が過ぎていきます。
今の職場への申し訳なさ
「自分が辞めたら職場に迷惑をかける」「お世話になった上司を裏切る気がする」という気持ちも、転職の妨げになります。
真面目で責任感が強い人ほど、この感情に引っ張られやすいです。ただ、自分のキャリアを犠牲にしてまで今の職場に残る必要はありません。
やりたいことが明確でない
「今の職場が嫌」という気持ちはあっても、「転職して何がしたいか」が言葉にできないと、動き出せません。
私が3年目に転職を踏みとどまった理由のひとつも、これでした。転職すること自体が目的になっていて、その先のビジョンが描けていなかった。
「やりたいことが明確でない状態での転職」は、転職後に同じ迷いを繰り返すリスクがあります。
転職すべき人・しなくていい人の違い
「環境が原因」なら転職で解決できる
転職で解決できる悩みは、原因が「今の環境」にあるものです。
- 給与が低い → 転職先の条件次第で改善できる
- 人間関係がつらい → 環境を変えることで解消できる
- デイサービスのキャリアに限界を感じる → 施設形態を変えることで解決できる
- スキルアップしたい分野がはっきりしている → その環境に移ることで実現できる
特に給与への不満が強い場合、転職は最も効果的な手段です。私の同僚を見てきた経験から言うと、同じ職場で基本給を大きく上げることはほぼ難しい。給与を理由に悩んでいるなら、転職を前向きに考えていいと思います。
「自分が原因」なら転職しても変わらない
一方で、原因が自分自身の考え方や状態にある場合は、職場を変えても同じ悩みを繰り返す可能性があります。
- 「どんな職場でも人間関係がうまくいかない」
- 「何をやってもやりがいを感じられない」
- 「仕事そのものへのモチベーションがない」
こういった状態のまま転職しても、環境が変わるだけで根本は解決しません。転職の前に、自分の状態を冷静に見つめ直すことが必要です。
8年間迷い続けた私が転職しなかった理由
私が3年目に転職しなかった理由は、大きく2つです。
ひとつは「やりたいことが明確でなかった」こと。転職先で何を実現したいかを言葉にできなかった。
もうひとつは、5年目ごろから現場リーダーを任されたり、リハビリ以外のプロジェクトを担当したりするようになり、仕事が楽しくなってきたことです。
「転職しなければよかった」とは今も思っていません。ただ、あのとき給与への不満が今よりも強かったら、転職していたと思います。転職すべきかどうかは、「何を優先するか」によって変わります。
迷ったまま動かないことのリスク
年齢とともに選択肢が狭まる
「いつでも転職できる」と思いながら時間が過ぎると、気づいたときには選択肢が狭まっていることがあります。
PT業界では、30代前半までは比較的転職しやすいですが、年齢が上がるにつれて「即戦力」としての期待値も高くなり、採用のハードルが上がる傾向があります。
「いつかやろう」は「結局やらない」につながりやすいです。
「もっと早く動けばよかった」という後悔
私の職場で転職していった同僚の中に、給与への不満を長年抱えながらもなかなか動けなかった人がいました。転職後に条件が改善されたとき、「もっと早く動けばよかった」と言っていた言葉が印象に残っています。
迷っている時間が長くなるほど、そのぶん「本来得られたはずの収入や経験」を失っていることがあります。迷うこと自体は悪くありませんが、迷い続けることにはコストがかかります。
転職するかどうかを決める前にやること
「転職の目的」を一言で言えるか確認する
転職を考えているなら、まず「なぜ転職したいか」を一言で言えるか確認してみてください。
- 「給与を上げたいから」→ 明確です。転職は有効な手段です。
- 「スキルアップしたいから」→ 何のスキルを、どの施設で積みたいかまで言えますか?
- 「今の職場が嫌だから」→ 何が嫌なのか、転職で解決できるものですか?
目的が言葉にできるほど、転職活動の軸がぶれにくくなります。
スキルアップが目的なら、方向性を絞る
スキルアップを理由に転職を考えている方に、私がよく考えることをお伝えします。
「どんなスキルを高めたいか」によって、転職先は変わります。
急性期・回復期の臨床スキルを深めたいなら病院へ。地域包括ケアに関わりたいなら訪問リハや老健へ。一方で、管理職・経営・マーケティングなどビジネス要素を取り入れたキャリアを描くなら、必ずしも臨床の場を変える必要はないかもしれません。
「スペシャリストとして深める」のか、「幅広い専門職として活躍する」のか、大きな方向性を先に決めると、転職すべきかどうかの判断がしやすくなります。
今の職場で解決できないか確認する
転職を決める前に、今の職場で変えられることがないか確認することも大切です。
給与であれば、昇給交渉や役職への挑戦という選択肢があります。スキルアップであれば、職場内でのプロジェクト参加や外部研修の活用という方法もあります。
「転職しかない」と思い込む前に、一度上司や信頼できる先輩に相談してみることをおすすめします。
情報収集だけ先にする
「転職するかどうか迷っている」段階でも、情報収集は今すぐ始められます。
転職サービスへの登録は無料で、登録したからといって転職しなければならないわけではありません。 求人を眺めることで、「自分の市場価値はどのくらいか」「どんな職場があるか」「今の職場の条件は相場と比べてどうか」がわかります。
私自身、3年目のときに転職サイトに登録して求人を見たことで、「今の職場の条件は悪くない」と気づいたことも、続ける判断につながりました。
情報収集はノーリスクです。迷っているなら、登録だけでもやってみる価値は十分あります。
まとめ|迷っているなら、まず動いてみる
転職を迷っているPTへ、私が伝えたいことを整理します。
転職すべき人:
- 給与への不満が強い
- 人間関係など、今の環境が原因の悩みがある
- 転職で実現したいことが言葉にできる
もう少し考えてもいい人:
- やりたいことがまだ言葉にできない
- 今の職場でまだ試せることがある
- 「なんとなく嫌」という感覚だけで動こうとしている
どちらのタイプでも、まず情報収集から始めることをおすすめします。転職サービスへの登録はノーリスクで、求人を見るだけでも判断の材料が増えます。
行動することで見えてくるものがあります。迷い続けるより、一歩動いてみてください。
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